設立趣意
これまで人類の経験したことのない高齢化社会の到来の中で健康で長生きするのは、人類の大きな目標のひとつである。
しかし高齢化社会において新たに種々の癌の発生が大きな問題となっている。
種々の癌は、手術療法、放射線療法、抗癌剤による治療が主なもので、免疫療法は長年の研究にかかわらず、なかなか日の目を見ない時代が続いていた。
しかし今、癌免疫療法がオプジーボの出現により大きな注目を集め、種々の癌免疫治療法が開発されてきている。一方、副作用としてサイトカインストームによる間質性肺炎などが新たな問題として持ち上がっている。瀬谷先生の開発されたサイトカイン毒性のない免疫増強アジュバントARNAXはこれらの問題解決に非常に有用と考えられ、できるだけ早くこれを実用化することが待たれている。本会社をARNAXの早期上市に向けて、効率的な臨床治験を進め、癌に病める患者、家族の皆様に貢献する目的で設立する。
また、サイトカインの関係する他の多くの疾患、とりわけ2020年、世界で大流行を起こしているコロナウイルス感染症の重症化したサイトカインストームに対する治療は、非常に要望の高いものであるが、これに向けてもARNAXの有用性を検証する。
また、種々の自己免疫疾患に対する治験もすすめていく。
ARNAXが健康で長生きする長寿社会に大きく貢献することを願って、できるだけ早くこの恩恵を人類が受けることができるようにすることがこの会社設立の大きな意義である。